マイストーリー16〜犬を飼う夢」〜
今から3年前のことです。
あまりに悲しすぎて、あまりに衝撃的であまりにも残酷で…こうしてここに書いていいのかもわかりませんが、時間の経過がこうしてやっと綴ることができるようになりました。
でも、やっぱり今でも涙がこぼれます。
ララの最期の日。
家族みんなで、思い出の場所に居た。
本当にこれでよかったのか…
でも…
私はこれでよかったと今は思える。
2005年7月31日、ララは我が家にやって来た。小さくてとっても愛らしい顔立ちに私たちは一目惚れし、我が家の家族の一員になった。あれから12年と5ヶ月。
ララは私たち家族にとって、かけがえのない大切な存在。
年月はあっという間に流れ、ララが8歳になった年の年末、突然ララは、吐き続け、ご飯も食べられず、日に日に弱っていった。全身麻酔してMRIを撮ってみると、胆嚢破裂し肝臓に癒着していることがわかり、緊急手術。なんとか一命をとりとめその後は次第に元気に過ごせていた。
2017年3月30日、再びララに異変が…
夜、突然鳴き出し、長男がすぐに病院へ。
ヘルニアの可能性があるとのことですぐにまたMRIを撮ることに。結果は難治性のヘルニア。手術しても歩けるようにならないかも…と言われたが、奇跡的に手術も成功し、歩けるように…。
その後はまた普通通りに生活、散歩も行けるようになっていた。
同年の8月、嘔吐と全身の発疹。肝臓が少し弱って来ているかも…それもおさまり9月、10月と何も変わらず過ごしていた…
10月18日(水)目が見えていないことに長男が気がつく。翌日病院へ行くが、特に大きな異常は見当たらず、そのまま様子を見ることに…歩き方もおかしいので、翌日もう一度病院へ。診断は「視力が落ちているのは加齢?それによってバランスが取りにくくなり、左足(ヘルニア術後の側)の不安定さが増加しているのでは?」と。
22日(日)〜夜鳴きが始まる。
23日(月)かかりつけの病院に電話相談。眼科の専門にみせることをすすめられるがパパが翌日大阪の大きな病院(胆嚢の摘出手術を行った病院のDr.に相談(10月24日)「脳炎の疑い」早く手を打った方がいいと言われたが、あいにく予約が取れず10月28日に検査をすることになった。
その週は次第に夜鳴きも悪化し、目もどんどん見えなくなっている?昼間も鳴くように…
結果、やはり、突発性の脳炎。右側の大脳、一部脳幹まで炎症は進んでいるとのこと。
もう、打つ手はなく、ステロイド内服で炎症を抑えるしかないと。
家に連れて帰るが、ほとんど鳴いている。
自由に歩けばあちこちに頭や顔をぶつけ、転ぶ。食欲はある。
ステロイド…あまり効果は見られず、嘔吐し薬を吐いてしまう。夜通し起きて徘徊し、どこかにぶつかっては大声で悲痛な鳴き声で鳴く。外に抱っこで連れ出すと少し落ち着く。
そんな辛そうな姿をみるのはいたたまれなかった。
29日(日)天気は雨。殆ど眠れていないパパからの一言。『安楽死』実は私も一瞬は考えたが、それが現実に…と思ったら怖かった。子どもたちも受け入れられず、その日はかかりつけの病院に行くが、そのまま帰宅。夜寝てくれるようにと安定剤をもらった。
午後、また一度大量に嘔吐。この時の嘔吐物には血液が混ざっていた。(後に胃潰瘍を起こしている可能性とわかる=ステロイドの副作用)
昼間、動き回らないと鳴き、動くとぶつかり転倒する。その繰り返し。
外に連れ出す。外でも時々鳴くが、比較的落ち着いていた。車の中で少しウトウト。
帰宅後も相変わらず。眠りにつくことはなかった。結局夜になっても熟睡することはなくついに11時に安定剤を一錠飲ませる。やっと12時頃眠る。そして朝の5時。目覚めて鳴く。でも、朦朧とした状態。トイレに行かせても立てず、結局できず…歩けない
『楽にさせてあげよう』2度目のパパからの提案。
目の前のララの姿があまりに辛そうで苦しそうで、辛いけど楽にしてあげることが最善の選択であると私も思い始めていた。
あとは子どもたち。
別れることは苦しいけど、これ以上、ララに苦しい思いをさせて、薬で生かされてるだけならそれはララにとって本当の幸せではないのでは?ララにとって何が一番いいのか、4人で泣きながら必死に考えた。そして出した結論は…
その時間まで、どこかに出かけよう!
思い出の場所、しあわせの村へ。
家族でよく行った場所。あの場所は今も変わらずそのままあった。
ココは何も分かっていないのか、広場を走り回り、ララはあまり動かなくなった足でほんのすこしだけ歩いた。みんなで記念撮影。
時間は容赦なく過ぎ、いよいよその時が近づいてきた。
もう一度我が家に立ち寄り、最後のご飯。そしてララが大好きだったミカンとササミ。
病院に着いた頃、安定剤が効いてきたのかウトウトしていたが、目を開けた。
最後の本当に最後の別れの時が来た。
静かにララは息をひきとった。
2017年10月30日午後0時30分
ララ、今まで本当にありがとう。たくさんたくさん、私たち家族に幸せをありがとう。最後の最後に苦しい思いさせてしまってごめんね。一緒に過ごした12年と5ヶ月を私たち一人一人の胸の中に大事に刻み、あなたの分までこれからも一日一日を大切に生きていくよ。
あなたとの出逢いに…ありがとう
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